夢供養

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久々に夢を見た。百貨店の駐車場と思しきところで大学時代の先輩と談笑している自分の姿が見える。

夢自体は何ともない光景なんだが、その先輩が出てくることにちょっと驚いたので少し書いてみる。

 

その先輩は同じ大学でフランス語を専攻していた女性だ。アルバイト先で知り合った。

特段美人でも無くどちらかというと暗い印象だった。

アルバイトを2つ掛け持ちしていて目にクマがあり、苦学生といった感じだった。

 

その後彼女はバイトを辞め会う機会も無くなったが、ある日大学の広報誌に目が留まった。

そこには、これまで目にしたことのない晴れやかな笑顔の写真とともに留学のエピソードが掲載されていた。

フランスへの憧れ、バイトで資金を必死に貯めたこと、希望していた貿易関係の仕事に職が決まったこと、今まで耳にしたことのない彼女の夢や将来への希望がそこに確りと刻まれていた。

あれほど帰り道に沢山話をする機会があったのに、人の抱いてた夢に気を向けることもなかったのだなあと自分の疎さを憎らしく思った。それと同時に、やはり夢を実現した姿は眩いものだなあと感心したものだ。

 

もう2年程前のふとした出来事がこうして夢になったのも、今抱いている悩みや苦しみが映し出されているのだろう。

きっと別の世界への憧れが彼女の姿を呼び寄せたんだと、そんなことを考えていた。