処暑の誓い

8月が終わろうとしている。

お盆休みもなく仕事に揉まれながら駆け抜けてきた感じだ。

前回の記事から1ヵ月以上の時が過ぎて、その間新たに経験したこと、学んだことも多くあった。そして何より自分の将来を組織の実態と照らしながら深く考えた期間だったろう。そこで見えてきた、自分の進みたい方向性、大袈裟かもしれないが人生の歩み方。

突然に舞い込んだ罹災対応の中で、普段会うことがない県外の30近くの若手社員と過ごし、様々な話を聞いた。

不本意な配属と故郷や家族との別離、いつ訪れるかわからない辞令、管理職以降も続く不透明なキャリアビジョン─

個々の事情を斟酌することはないという組織の本質を見た気がする。

「組織は潰れないかもしれない、でもこれで幸せなんだろうか。」

心のなかで浮かんだ疑問がずっと消えなかった。

 

悩む中で生じた気づきもある。

一つは幸せの在り方は人それぞれであるということ、もう一つは会社の在り方が自分の幸せに直結するわけではないことだ。

 何をもって幸せというかは人それぞれの価値観に依る。だから給与さえよければいい、会社がつぶれなければいいというのも真っ当な考えだ。

自分の願いを全て叶えてくれる場所などない。しかし、自分にとって何が幸せを掴むために必要で譲れない条件かを見出さなければいけない。

どんな人生を歩みたいかという問いも学生の時に何万回問うたとしても、明確に答えなんて出なったろうなと思う。

身をもって体験するなかでしか見えないことばかりだ。

人口10万レベルの市に住むということがどういうことか、体験しなければ結局分からない。

人は過去に生きるのではない。だからあとは一歩ずつ前進していくだけだ。

具体的な計画については日を改めて取りまとめたい。